来る全日本フィギュア、紀平さんの240点超えを祈りつつ。

10台のアスリートが世界を席巻する時代

紀平さんがGPファイナルで優勝したニュースは女子のフィギュア界でロシアの少女たちとは別な価値観を持って勝負できる存在が生まれたという点で専門家たちの注目も熱い。

今週に入り、卓球の張本選手の優勝、伊藤・早田コンビの優勝と嬉しいニュースが目白押し。いずれも10台の少年少女たちだ。

 身近では、全中出場できた、インターハイ出場できた、というレベルで地域では大騒ぎされる年代の子たちが世界を捕るなんて驚くばかりだ。いずれの選手たちも、幼い頃から、親の影響もあっただろうが世界に通用するトップアスリートになるという目標を明確に持って勝ち得た勝利なので本人、家族、周囲のサポートする人たちの努力は想像に難くない。

 願わくば、息の長い選手生活を送り、円熟した技をみせて欲しいと思う。幼い頃からの英才教育といえば、卓球愛ちゃんが代表だが、彼女のキャリアは20年以上だ。トップ選手として15年程度は活躍したのだから見事だと思う。スピードスケートの小平選手は、30才を過ぎてなお世界記録を塗り替えるのが目標とのこと。氷と語り合っている様はもはや滑る哲学者のようだ。

 ジャンプの高梨選手は今年のスタートはやや不調気味。この方も10台になるかならないかのうちに競技を始め、女性ジャンパーとしてのパイオニアであり2〜3年前までは向かうところ敵なしだった。悲しいかな、体格に恵まれなかったために大型の欧米選手たちが有利な勝負をしているが、彼女が(また、伊藤選手が)有利とは言えない体格で、道具も制限されなお、世界トップを伺う活躍が出来ることに頭が下がる。一時化粧がどうのこうのという批判も見られたが、これとて、競技に向かうためのメンタル強化のためだろう。いろいろな試行錯誤のことと察するに余りある。高梨選手には是非とも世界ランキング1位に返り咲いて欲しいと願う。

 来る全日本フィギュア、紀平さんの240点超えを祈りつつ。