2019年GPシリーズ第2戦、スケートカナダ大会がいよいよ始まる。

2019年GPシリーズ第2戦、スケートカナダ大会がいよいよ始まる。

紀平さんは3Lzを入れない構成なので、ジャパンオープンと同じプロトコルだと基礎点がどうしても少し低めになるだろうか? 公式練習の段階で4S入れていないところを見ると今回も見送るかも知れない。それにしても3Lz また3Lzのコンビネーションが入らないのが実に痛い。3Aが安定しているだけに。

 スケートアメリカで坂本さんが、自嘲気味に 「半ば諦め気味」とシェルバコアの4Lzのコンビネーションを含めた演技を目にしておっしゃって居たが、今季、ロシアジュニアの中でトルソワ、シェルバコアの二人が4回転を実装して高いTESを上げ、フリー160点を連発している。が、この二人より紀平さんが今意識すべきはコストルナヤではないだろうか。同じ3A使いとして、フィンランディア杯フリーで158点をマーク。単に3Aを跳んでいるのではなく各要素に対するGOEが高くトータルパッケージとして秀逸ではないか。ザキトワも3Aすら持っていないにも関わらず、3Lz-3Loという武器を筆頭に確実に各要素のGOEを稼いでいる。ジャパンオープンでの紀平さんはFSで2本の3Aを成功させながら(1本はURだったか?)各要素でのGOEをあまり稼げていないような?

 昨年の3Aに比べれば、準備段階の助走も短く、回転もコンパクトでむしろ軽々と跳んでいるので難しいことを簡単そうにやっているように見えたのだが、昨年ほど3AでGOE稼げていないのはどうしてだろうか?すごく疑問に思う。コストルナヤやザキトワはジャンプのつなぎに難しいステップを入れているのが目に付き、この辺の差異が点数に出ているのだろうか?確か、コストルナヤはSPではイーグルから2Aに入ったように覚えているが、男子ではよく見るイーグルからの3Aをやろうとしていたのだろうか?

 兎に角、未完成な4Sに走るより、現在持っている技術のブラッシュアップで高得点を狙えるはずだからこの二人をまず参考にしたほうがいいように思う(素人が横から口出し)。

実際、紀平さん、難しいステップから助走なしで3Aを飛ぶことができる映像をアップしているし。

 それにしても本田さん、田中さんの事故といい、濱田さんと織田さんの問題といい、場外でのトラブルで波乱を呼びそうなスケートカナダですな。