羽生選手 2018-19

羽生選手が、GPシリーズロシア大会中の練習で、転倒し、足関節靭帯損傷を負った。結果GPファイナルに出場することは叶わなくなった。三角靭帯を含め複数の靭帯を損傷しているようだ(不全断裂なのか、完全断裂なのかは明らかにされていない)。

足関節の靭帯損傷は、けっこう厄介だ。完全断裂した靭帯は元に戻ることはないので、足関節の不安定性は永久に残る。かくいう私も学生時代スキーで転倒し三角靭帯の断裂を経験した。足首の関節はねじり方向に極端に不安定なため、スキーで転倒できない体になってしまった。金具がリリースする力が掛かる前に他の靭帯が切れそうになるほど脆い不安定な感じがずっと残っている。この怪我から20年過ぎようとしているのに。

まあ、スポーツ医学は進歩しているので、靭帯損傷を負っても現役のアスリートとして復帰できるような治療方法も発達してきているのかもしれないが、2年続けての靭帯損傷は深刻な怪我と言わざるをえない、と思う。

 

GPファイナル、全日本は多分欠場を余儀なくされるのだろうが、世界選手権は、実績を勘案されて選出されるのだろう。

そして、この難局を乗り越え、再び世界選手権で復活優勝するのだろう。か?多分そうだろう。そうでなければいけない。

 

かのメドベージェワが、クリケットの一員になってから、羽生選手を一言で表すとコミックだ、といったそうだ。アニメのヒーローみたいだという意味なのか、真意はともかく、言い得て妙な表現だと思った。

 

悲劇と復活の繰り返し、プーさんの嵐。

彼自身が意識しているのかいないのかはともかく羽生結弦という大河ドラマを僕らは常に見せていただいている。

彼自身が、比類なきアスリートであることは間違いないのだが、なにか非現実的な世界に棲んでいるファンタジーの主人公でもある彼はいったい、、、、?

 

誤解なきよう申し上げるが、僕は彼のことは嫌いではないし、ソチのSPなど感動ものだと思って、(ことに、運命の扉を開くかのような仕草が好きで)リピートして見るくらいだ。